第1回エゾシカクラフト開発委員会
平成26年10月2日開催の正副会長会議において平成27年度小規模補助金要望について協議、エゾシカ皮の有効活用についての調査研究と製品化に向け単年度事業補助金を要望し着手することを決議、その後の平成26年度第3回理事会において承認を受けた。
本格協議の実施は本年度7月17日(金)午後6時30分からの「第1回委員会」で、村内商工業者・居住者等14名を委員に委嘱、一般社団法人エゾシカ協会の井田宏之氏をアドバイザーに迎え、委員会名を「エゾシカクラフト開発委員会」と称し開催された。
冒頭、長谷川商工会長より村内で捕獲されるエゾシカの命を大切にいただくという趣旨からも廃棄部位の有効活用は商工業者の育成はもとより地域活性化に資する重要な案件であり、是非委員の皆様の知恵や経験・アイデアの中から優れた占冠エゾ鹿革製品の完成を目指していただきたいとの挨拶をいただき、委嘱状の交付・事業概要の説明の後、今後の活動の要となる正副委員長の選任を出席委員の互選により行った。委員長には山本商工会副会長、副委員長については蠣崎商工会副会長が指名され、協議に入った。
本事業についてはあくまでも単年度事業であるため、平成27年度中(平成28年3月末)にその成果を見い出さなければならないことから、まずは、現在叶Xのかりうどに保管いただいている占冠で捕獲されたエゾシカの原皮(約50枚)をクラフト用に加工(なめし)することが急務である。しかしこの加工についてもどのような(硬い・柔らかい、厚い・薄い等)製品を目指すのかによって処理する方法も違ってくる。本来、動物皮の加工はほとんどの工場が産地分けなどせずまた多量の枚数を一気に機械処理することから、占冠産エゾシカ皮50枚を分けて加工することは工程的にもコスト的にも困難なため、まずは占冠エゾシカ革クラフトのコンセプトについて委員各位の意見をまとめてゆくことが喫緊の課題となった。
このように、シカ革の製品化というとアイデアと縫製技術があればすぐに着手できるとシロウトは考えがちであるが、アドバイザーの意見やサンプル製品などを目にするとやはり簡単なものではなく、その入口のところでさえ多くの選択肢があり、その中から今後の製品作成に向けた方向性を見据えなければ前へ進まないことが、今回の委員会の中で理解できた。
こうしたことから、委員各位の知識習得と村内居住者へのエゾシカクラフトの魅力発信を目的に、東京都台東区に革製品の店舗と加工場を持ちエゾシカに造詣の深い樺村千之助商店代表の中村高志氏を講師に招き「エゾシカセミナー・クラフト体験教室」を開催することとした。
占冠村商工会エゾシカクラフト開発委員会 委員名簿【敬称略】
<委員長>
占冠村商工会 副会長 山本敬介
<副委員長>
占冠村商工会 副会長 蠣崎 武
<委員>
占冠村商工会青年部 伊藤創太
占冠村商工会女性部 佐藤敏江
森のかりうど 高橋勝美
しもかぷ工房 吉田耕一
ワイルドライフ北海道 細谷 誠
ワイルドライフ北海道 細谷実佳
VOCK 長谷川勘太郎
VOCK 長谷川和美
イングリゾート企画 夏井 亮
星野リゾート・トマム 平井裕司
地域おこし協力隊 中島辰男
地域おこし協力隊 浦田剛
占冠・村づくり観光協会 児玉真澄
占冠村役場 企画商工課 松永英敬
<アドバイザー>
エゾシカ協会 井田宏之
占冠村商工会 会長 長谷川耿聰
北海道商工会連合会 道北支所長 西村幸則
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